音楽を聴く手段(装置)って沢山ありますよね。電車の中ならイヤフォンかヘッドフォンに限られると思いますが、では家の中では? 自由に手段を選べますが、皆さんは何かこだわりがあるでしょうか。
私は一日中音楽を聴く人なので、これは結構大きな問題です。ですが音響機器のマニアではないので音質がどうのこうのではなく、手頃に便利にお気楽に聴けることを重視した使い分けを模索しています。
家で音楽を聴く手段の種類
世の中には音楽を聴くための沢山の手段があると思いますが、実体験に即して書くために我が家にある音響機器を私がどう使い分けてるかに限定した話になります。
単体スピーカー
オーディオマニアですとスピーカーに対するこだわりが強い方ばかりでしょうが、私はマニアではありませんので、パワードモニタースピーカーを使っています。
パワードスピーカーは中にアンプが入っているので、アンプを繋がなくても大きな音が鳴ります。またモニタースピーカーは本来は音楽観賞用ではなくレコーディングなどでの音響チェック用です。
このスピーカーはオーディオ機器に接続しているのではなく、PCのUSB端子から出力してノイズフィルターを経由してDACに入れ、スピーカーに出力します。何のことかわからない人にはさっぱりわからない話ですね(笑)。この辺は本題ではないので省略しますが、要はPCの中にあるデジタル音源をパワードモニタースピーカーで鳴らしているということになります。
PCのスピーカー
メインの作業用PCは一応harman/kardonのスピーカーを搭載しているということなので、そこそこの音は出ます。普通のPCよりはまともな音ですが、やはり音響機器には劣ります。
ヘッドフォン
ヘッドフォンは何個か持ってますが、音楽鑑賞用として使っているのは以下です。
ゼンハイザーの方はワイヤレス(無線接続)、フォーカルの方はワイヤード(有線接続)です。それぞれに良さがあるので両方使ってます。ヘッドフォンの聴こえ方は、スピーカーともイヤフォンとも違い、ヘッドフォンならではの世界で好きです。
イヤフォン
これも何個もあります。ワイヤレスを4個用途に応じて使い分け、マジで聴き込む時はワイヤードにします。
以前のワイヤレスイヤフォンは音が途切れたり遅延があったりで、実用性が怪しいものでしたが、最近のモデルはほとんどそうした不満も無くなりました。
イヤフォンの変わり種として骨伝導イヤフォンがあります。用途が違うので別として取り上げます。
骨伝導イヤフォンは耳に入れるのではなく、耳のそばの骨伝いに振動を伝えます。そのため耳が全く塞がれないので、外部の音が直に聞こえます。イヤフォンもヘッドフォンも、外部の音を聞くためにマイクを用意して聞こえるような機能がありますが、骨伝導イヤフォンの場合は外の音をそのまま耳で聞いているので自然に聞こえることが特徴です。
ネックスピーカー
首に掛けるようにして使うワイヤレススピーカーです。
据え置きスピーカーに比べてユニットが小さいので低音の迫力に欠けるという声もありますが、ヘッドフォンやイヤフォンと異なり耳が解放されたままで耳のそばで鳴り、身体の向きを変えても同じ定位で聴けるのがこのスピーカーならではメリットです。
ワイヤレススピーカー
一言でワイヤレススピーカーと言っても多種多様ですが、ここでは小型で簡単に持ち運び出来るものとします。
このタイプに多いのですが、このスピーカーも防水性能を備えています。海辺やお風呂でも聞けるということですね。
実際の使い分けと使い心地
パワードスピーカーはなかなかパワフルに聴かせてくれるのですが、残念ながら現在の集合住宅の住宅環境ではいつでも本領を発揮して鳴らせる訳ではありません。日中窓を閉め切った状態で時々鳴らす程度の使い方になります。出来ればもっと鳴らせるような環境に引っ越したいものです。
したがって日中にPCで作業中に聴く音楽は、ほとんどPCのスピーカーで聴くことが多いです。PCのスピーカーは一応オーディオメーカーの名前を冠していると言っても所詮PCのスピーカーですから、音楽鑑賞には向くわけではなく、あくまで作業中のBGMになら向くという感じです。そこそこの音量で作業の邪魔にならないよう鳴しています。
ヘッドフォンは聴き込むのには最適な音響機器だと思っています。ですが普段の生活の中では活躍する場面が少ないです。イヤフォンの方が使いやすいせいもあるかもしれません。生活の中でじっくり音楽を聴く時間を持つべきなのかもしれませんが、なかなかそんな時間を持てないのが悩みです。
イヤフォンはすぐに使えるし、最近トゥルーワイヤレスイヤフォンの性能が向上してきて違和感なく使えるようになってきたこともあり、他の機器に比べれば使う機会は多いです。ですが出先で使うことがほとんどで、家の中ではそれほど使っていません。例えば掃除機ロボットが掃除している間にノイズキャンセリング機能を使って外音を遮断して音楽を聴く場合に使ったりはします。
骨伝導イヤフォンは自然に外の音を聞き取ることが出来るため、あえて外の音を聞かなければならない場合、例えば家族の声を聞いたり何かの作業中の音を確認しながらかつ音楽も聴く場合には積極的に使います。身に付ける機器の中では、ヘッドフォンや普通のイヤフォンよりも出番が多いですね。ただ、他の音響機器と音の伝え方が異なるために、ちょっと違和感のある響き方をする特徴があり、その点を許容出来るかが分かれ道だと思います。方式の違いで仕方ないとはいえ、その点が残念です。
外の音が聞こえるのでウォーキングやランニングに使う人も多く、この機種も汗や雨に対応した防水にはなっていますが、私は外では使っていません。
ネックスピーカーは、身に付ける音響機器で耳を塞がないものとしては骨伝導イヤフォンより自然に聴くことができます。自分が移動しても普通のスピーカーのように定位や聴こえ方が変わることもないのも特徴です。やはり低音は迫力はありませんが、自分の頭が外側から音楽に包まれるような感じで聴けるのは唯一ですね。自分では音量を上げているつもりでも、周りにそう聞こえていないという特徴もあります。自分の耳の近くで鳴っているので、周囲とは音量の感じ方が違うためです。その逆に、音量上げて聴いてると他人が話しかけても気付かないことがあります。
私はどうしたわけかネックスピーカーをあまり使っていません。自分のそばで歌っているような聴こえ方は好きですし、自分が使っているモデルは重量がある方で、その分ネックスピーカーとしては低音も結構出るのですが、その分首に重さを感じてしまいます。
もっとお気楽なネックスピーカーもあり、これは低音は全く出ないし音質もあまりよくないですが、代わりにとても軽いです。
これは音楽を聴きながら寝たい時に使います。音量は極小さくするので音質は関係なくなりますし、首に重さをあまり感じないので付けてても寝られます。ノイズキャンセルイヤフォンで寝る人もいるようですが、私は耳に入れたまま寝られないのでこちらにしています。
ワイヤレススピーカーは購入したものの最初は全く使っていませんでした。使うようになったのは旅行に持って行くようになってからです。スーツケースの隅っこに入れておけば、旅行先でも音楽を聴けるので便利です。
さらに家の中でも料理中の音楽を聴くのに使うようになりました。以前はPCで音楽を鳴らしたまま料理をしていましたが、PCの置き場はキッチンから離れているのでどうしても聴き辛いものでした。ミュージックプレイヤーとこのスピーカーをキッチンに置くことで、料理中もそばで音楽を楽しめます。ありがたいことに防水仕様ですから、水が掛かっても平気です。そんなわけで、一定時間ですが毎日使う機器になりました。
まとめ
私はこんな感じで各種の音響機器を使い分けしていますが、どのように思われたでしょうか。もし使ったことがない機器があり、興味を持って頂けましたら調べてみて頂けたらと思います。
ご紹介したモデルは、私が自分に合うと思って選んだモデルですので、読んで頂いている方にはまた違う適合モデルがあるかもしれません。
音楽を聴く手段を沢山持っていても使わないと意味がない、というのも確かにその通りだと思います。しかしワイヤレススピーカーのように、手元にあることで新しい用途が生まれることもありますので、ご興味が湧きましたら是非検討なさってみて欲しいと思います。