ご家庭には必ずと言っていいほどある密閉容器。様々なタイプがありますが、密閉度と使い勝手は相反するもの。そんな中で密閉度と使いやすさを両立したオクソーの容器を紹介します。今回は猫ちゃんのフード入れとしての視点でのチェックです。
オクソーの容器とは
オクソー(OXO)は米国の企業です。企業理念は、老若男女問わず、またはいかなる特性のの人でも同じく使える製品を提供することだとしています。ユニバーサルデザインを社の方針として掲げているのです。
そのため送り出される製品は、誰でも簡単に使えてきちんと機能を果たすものとなっています。
そのオクソーの製品の中に、ポップコンテナというシリーズがありますが、これが今回の本題である密閉容器です。容量、形状などでいくつも種類がありますが、実際に3個使っているレクタングル(ショート)を例にとって説明します。
オクソージャパンのサイトも紹介しておきますので、その他のラインナップも見てみてください。
ポップコンテナの仕組み
画像ではわかり辛いかもしれませんが、内容物をすくい上げるための透明なシャベルが付属するので、本体内に入っています。ちょっと大きめなので、粉物などには向いてないかもしれませんが、ドライフードやコーヒー豆やショートパスタなどには向いているかもしれません。私はドライフードで使っていましたが、サイズ等気に入らなければ別のものを調達すればいいですね。
透明な容器と白い蓋部分で出来ており、蓋の中央には大きなボタンがあります。このボタンを押すと、軽い動作で小気味よく上がったり下がったりします。ここがポイントとなる機構で、押し下げることで蓋の裏側の内蓋の様な部分が下がります。
透明なこの内蓋は周りにゴムのパッキンが付いています。よく見ると透明容器の方には若干のテーパーが付いており、下の方ほど内径がやや小さくなっています。
つまり内蓋が押し下げられると容器の内径に密着するようになり、押し上げるとその状態が開放されるという仕組みです。また押し戻されて上に上がったボタンは、蓋部分を持ち上げるハンドルも兼ねています。簡単な機構でうまく密閉容器としての機能を満たす、なかなかのアイデアもののデザインです。
猫のドライフード入れとして使ってみて
コーヒー豆の保管や、乾物の保管、調味料の保管など、何に使用しても構わないのですが、私は猫のドライフード入れとして使ってました。ドライフードを買ったことがある方はご存じだと思いますが、ドライフードの大袋は、一度開封してしまうと湿気を帯びたり空気に触れて酸化してしまうので、管理が厄介です。レクタングル(ショート)は容量が1.6Lありますので、これを3個用意し、これに収まる量のドライフードを購入していました。
製品はほとんどプラスチックで出来ています。透明な容器部分の肉厚は結構あり、簡単には割れそうにありません。蓋部分も簡単に分解出来ます。ボタンの上げ下げの機構部分は簡単に分解出来ないようになっています。ボタンの上げ下げを制御するバネ部分を狂わせないための配慮だと思われます。
使い勝手は非常に良いです。蓋を開け閉めする動作が軽くリズミカルで、簡単に開け閉め出来ることがありがたいです。特に猫ちゃんがフードを期待して待っている状況では、蓋の開け閉めに手間取っていられませんからね。ただ、この使い易さの裏返しでもありますが、気密性は完璧とまではいきません。そもそも閉めたままで長期保管を目指す容器ではなく、開け閉めを繰り返すことを目的とした容器です。開け閉めを頻繁にしていれば、それだけ空気に触れる時間も増えますから、完璧な気密性にこだわるよりも、使い易さを優先させた製品だと思います。その点は理解しておく必要があると思います。
猫二匹でモリモリ食べてくれていると、フードの劣化が気になる前に容器が空になります。猫一匹でドライフードの食欲が旺盛でない場合は、1.6Lの容器では空になるまで時間が掛かるかもしれません。
容器部分に角となる部分が無いため、フードの入れ替え時に洗浄しても洗い残しが出来ないのもありがたいポイントです。蓋部分も内蓋とパッキンとそれ以外にワンタッチで分解出来て、洗浄がとても楽に出来ます。
全体の形状も考えられており、重ねての収納のし易さ、並べて収納した場合の取り出しやすさ(ここにも容器部分にテーパーを付けた意味が生きてきます)など、ほんとによく考えられています。
とにかく使い勝手を徹底して追及した製品だと思います。
最後に
最初に書いたように、密閉容器は様々ありますが、猫のドライフード容器として考えた場合、これ以上はないのではないかと思う程良く出来た製品だと思います。
キッチン用品としても、頻繁に使う容器として調味料入れなどに活躍してくれるでしょう。
もしこれらの用途でなかなかいい容器に出会えていないようでしたら、是非検討してみて下さい。